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2007年01月20日

ソコカラ、ナニガ、ミエル?

見てきました。鉄コン筋クリート。
そして泣いてきました。鉄コン筋クリート。

こんなに泣いているのは劇場の中でも私一人だったので、少数派の意見かもしれませんが(苦笑)一応感想のようなモノを残しておこうかと。

いやぁ~実に素晴らしい。閉鎖された町に生きるネコと呼ばれる餓鬼(敢えてこの表記で)とヤクザと刑事と外部から来たレジャー施設再開発をしようとする殺し屋たちの攻防戦の話。というと何かが違うかもしれませんが、昔ながらの町ってのはこうなんだろうなと。そりゃあ子どもは空を飛ばないし、屋上から落ちたら死にますけどね、普通は(笑)。ヤクザと刑事は持ちつ持たれつの微妙な関係を保ち、ストリートには粋がる族の子たち、外部から狙う大人、なんかそれぞれがそれぞれに町に対して様々な思いを持って生きているんだなと。それぞれが「俺の町」を大切に思っているっていうのが伝わって来たらなんかボロボロ泣いてしまってね。

シロとクロの関係もしかり。「シロの事は俺が守ってやる」と心に誓い、それを心の支えに生きてきたクロが、最後に心の闇と闘う中で助けてもらうのは「守ってやる」と誓い続けたシロにで、そんな風に立場が逆になるであろう展開は最初から感じ事は出来たのですが、それでもそのラストに繋がる展開は涙なしでは見れませんでした。シロの純粋さってのはやっぱり「白」なんでしょうね。汚れた町でも曇る事のないシロの純粋さってのは、内から出る強さと優しさなのかもしれないなぁと感じました。

そして何よりも二宮って人は凄いと思います。あの人はズルイです。私の事をいつも泣かします(笑)。あの世界的俳優はクロとイタチと2役をちゃんと使い分けてました。イタチの時の囁くような唆すような声は、本当に黒い闇の部分の声なんじゃないかと錯覚したぐらいですもん。あまりの素晴らしさに、見終わって直ぐに本屋に直行し原作を購入しましたもん(笑)。あおいゆうちゃんもステキでした。本職の声優さんも悔しがるであろうと思うほどの、素晴らしい出来でした(何様?)。

あ、THE少年漫画って感じなんで苦手な方も多いと思いますが、少しでも気になった方には見て頂きたいなぁと思いました。本当にアニメーションかと疑うほど景色とか綺麗でしたし、遊び心も沢山あって屋根に「嵐」と書いてあったり、見ている時には気づかなかったんですがパンフによると「二宮自動車」「蒼井湯」などの看板もあるそうです。
何でもっと早くに劇場に足を運ばなかったのかと後悔中です。明日も行こうかなぁ(笑)。

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