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2006年10月10日

蒲田行進曲-城崎非情編-

7日19時公演を観劇。予習で蒲田行進曲と銀ちゃんが逝くを読んで行ったので良かった。だって読んでなかったら、始まって5分で遭難したと思うの(笑)。銀ちゃんの家族が出て来た所でね。両方を混ぜた脚本でちょっと分かりにくかった気が…。銀ちゃんの人間味を押し出した事によって、銀ちゃんがどうしてそんなに慕われるのかってのがあんまり見えなかったような…。小夏も昔のスターっていうより現役スターっぽかったし(沖田の役やってるしね)なにより妊婦に見えないのが残念。ヤスも健闘はしてましたが、声が裏返るのが気になりました。

しかし錦織さんとアツヒロの存在感はすごい。出てきただけで目がいくもんね。スターさんってこういう人の事なんだろうなぁって改めて感じました。
ヤスと小夏の長いシーンは最初どうなる事かと思ったよ。だって原作だと人吉に行った時に二人は信頼しあうようになるじゃん?今回は臨月のその間際まで二人の間に距離があって、小夏が銀ちゃんとヤスの間で揺れ動いてるのがよく分からなかったもんなぁ。しょんぼり。

でもね、そのラストのヤスと小夏の長いシーンはやっぱりガン泣きしましたけどね。もう泣きすぎて呼吸困難になるぐらい泣きました(笑)。私やっぱり風間の演技は好きなんですよ。ただ彼は計算して演技をしているのが観ていてよくわかるので、その殻を破る事が出来たらもっと素晴らしい役者さんになるのになぁと残念に思いました。監督の指示を忠実に守っているのはよく分かりましたが、もう一歩。あと一歩踏み出せたらいいんじゃないかなぁと。役にスポンと入るタイプではなくて、考えて作り込んでいくタイプの役者さんなので仕方のない事なのかもしれませんが、今後も期待という意味で「がんばりましょう」といった感じでしょうか。

いえ、そうは言っても風間のヤスは素晴らしかったんですよ。ただね、ヤスってのはもっとオドオドしてて自信がなくて大部屋だからって卑屈になってる人なのだと思うんです。風間のヤスは銀ちゃんが助けてくれる、銀ちゃんは自分の事が大好きなんだ、ほらね銀ちゃんがやっぱり助けてくれた、みたいなのがありありと見えてね。ヤスに仕事を与えなかった監督(?)が銀ちゃんの一声でクビになるんですけどね、その時のヤスの表情が寅の威を借る~じゃないけれど銀ちゃんの権力をアテにしてるみたいですごく嫌だったの。でもそれがつかさんの狙いだったのなら、まんまと嵌ったワケですが(笑)。

どこまでも健次郎が付いて回る風間に転機になるような役が来るといいなぁと思いながら帰って参りました。そうそう私の観劇した回は上演99回目でした。翌日も当日券で見ようか随分迷ったけれど、結構ヘビーなので今回はパス。観る方も体力と気力を使う舞台よね。ってか風間を踊らせたつかさんってホント凄い(あらゆる意味で/笑)。

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